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  3. レシピ→原価率計算、AIに表で出させる。新メニュー判断が10分で

にっしーですよ〜。先週、沖縄本島に出張に行ったんですけど、そっちで飲食店やってる人と話す機会があって。「原価管理ちゃんとやれてますか?」って聞いたら「気になってるんだけど、スプレッドシート立ち上げるのが毎回しんどくて」って返ってきたんですよね。

それ、すごくわかる話で。仕込みが終わってから数字に向き合う気力ってなかなか出てこないんですよ。

で、そこで話したのが「レシピをそのままAIに貼り付けたら、表にしてくれるよ」って方法で。今日はそれを書いていきます。

原価管理が後回しになる理由

飲食店の方と話すと、原価管理を「後でやろう」と思ってる人はすごく多い気がしてます。でもその「後で」がなかなか来ない理由がはっきりしてて、スプレッドシートに向き合うのが面倒くさいんですよ。

「食材名・分量・単価・原価・売価・原価率」の列を作って、ひとつずつ入力して、数式を組んで……っていう作業が、営業終わりの脳みそにはなかなかきつい。

でも「数字を把握してないまま値付けしてる」というのは、気持ち的にもずっとモヤモヤが残るんですよね。「これって利益出てるのかな」が分からないまま続けるのはしんどい。

そのモヤモヤを解消するのにAIが使えると思ってて。面倒な「表を作る作業」を丸ごとAIに任せれば、数字を確認するだけになる。それくらいなら続けられる気がしませんか。

レシピを貼り付けるだけで原価表が出てくる

やり方はシンプルで、手持ちのレシピ(材料名と分量)をそのままAIに貼り付けて、単価を一緒に渡すだけです。

こういう感じで頼みます。

以下のレシピをもとに、原価計算の表を作ってください。

【料理名】ゴーヤーチャンプルー(1人前)
【材料と分量】
- ゴーヤー 60g
- 豆腐 100g
- 豚バラ肉 50g
- 卵 1個(50g)
- 島豆腐用島塩 少々
- サラダ油 5g

【各食材の単価(1kgあたり or 1個あたり)】※以下の単価はあくまでサンプル値。実際の仕入れ単価に差し替えて使ってください。
- ゴーヤー 400円/kg
- 豆腐 150円/丁(300g)
- 豚バラ肉 1,200円/kg
- 卵 200円/10個
- 塩 ほぼゼロでOK
- サラダ油 300円/kg

【売価】880円

表の列は「食材名 / 使用量 / 単価換算 / 原価(円)」にしてください。
最後に「1皿の原価合計」と「原価率」を出してください。

これを投げると、こんな表が出てきます。

食材名 使用量 単価換算 原価(円)
ゴーヤー 60g 0.4円/g 24円
豆腐 100g 0.5円/g 50円
豚バラ肉 50g 1.2円/g 60円
1個 20円/個 20円
サラダ油 5g 0.3円/g 1.5円
合計 155.5円

原価率: 17.7%(155.5 ÷ 880 × 100)

計算も表の整形も全部AIがやってくれます。人がやることは「材料と分量を書く」「単価を調べて渡す」の2つだけです。

単価の入力をどう運用するか

「単価を毎回調べるのが面倒」と思うかもしれないんですが、ここは月1回の更新で十分だと思ってます。

仕入れ単価って、頻繁に大きく変わるものじゃないですよね。肉・魚の価格は季節で動くけど、月単位で追いかければ実態に十分近い数字になる。

僕的には、こういう運用が一番続くかなと思ってます。

  1. 月初に「今月の主要食材の仕入れ単価」をAIに渡すプロンプトを1回作る
  2. それをメモ帳かNotionに保存しておく
  3. 新メニューを考えるときに、その単価リストを使い回す

単価リストが手元にあれば、新しいレシピを試すたびに「この料理で原価いくらになるか」がすぐ出てくる。値付けの判断材料として使えます。

Claude Artifactsで「動く計算ツール」にする選択肢

もう1段階上の使い方として、Claude Artifactsという機能があります。(Claude ArtifactsについてはClaude Artifactsの詳しい使い方で書いてます)

簡単に言うと、AIにブラウザ上で動くミニツールを作らせることができる機能で。こういう感じで頼みます。

原価計算ツールをArtifactsで作ってください。
食材名・使用量・単価を入力したら、自動で原価と原価率が計算されるシンプルな表にしてください。
行は追加・削除できるようにしてください。

これで出てくるツールは、数字を変えたらリアルタイムで原価率が動くインタラクティブなものになります。仕入れ単価が変わったときに「単価だけ差し替えたら全品の原価率が一気に再計算される」という状態にできる。

毎日原価管理をがっつりやりたい方には、この簡易ツール化まで踏み込んでもいいかもしれないです。ただ、まずはレシピを貼り付けて表を出させる方法から試してみるのが一番ハードル低いと思います。

値付け会議の素材として使う

原価表が出そろったあとの使い方として、シミュレーションに使えるのが地味に便利です。

たとえば「このメニューの原価率、もう少し下げたい」という判断をするとき、こういう頼み方ができます。

今の原価率は17.7%です。
原価率を15%以下にするには、売価をいくらにすれば良いですか。
また、食材コストで見直せる箇所があれば教えてください。

こうすると「売価を上げる案」と「材料費を調整する案」を並べて出してくれます。食材の置き換え提案(豚バラを別の部位にするなど)も出てくるので、実際の仕入れ状況と照らし合わせながら判断材料にできる。

メニュー全体の数字を並べて「どれが利益に貢献してるか」を見るのにも使えます。AIに複数品の原価率を一覧で出させれば、「意外とあの料理が薄利だった」という発見が出てくることもあって。それが分かるだけで、次のメニュー改定の方針が立てやすくなる気がします。

月数千円で原価管理の土台ができる

Claude Proは月3,000円弱で使えます(2026年5月時点のプラン価格は公式で確認してください)。ChatGPT Plusも同じくらいの価格帯です。どちらも今日から使えます。

スプレッドシートをゼロから組む手間を考えると、この金額は小さいと思うんですよね。専用の原価管理ソフトを入れるより全然安いし、原価管理以外の業務にも同じプランで使えるので、費用対効果はかなりいいんじゃないかなと思ってます。

ROI試算が気になる方はAI導入のROI試算の具体例で計算をしてるので、そっちも読んでみてください。

まずはレシピ1品だけ試してみて

今日すぐできることは、手元に一番自信のあるレシピを1品選んで、材料と分量をAIに渡してみることです。

難しい手順は何もなくて、上に書いたプロンプトをそのままコピーして、うちの料理の情報に差し替えるだけです。5分もあれば原価表が出てくる。

「数字を見るのがちょっと怖い」という気持ちもあるかもしれないけど、知らないより知ってた方が断然楽になると思うんですよ。数字って、見た瞬間はびっくりするかもしれないけど、見える化されたら次の手が打てるので。

宮古島の飲食店のみんなが数字の不安から少し解放されたらいいなと思いながら書いてます。試してみてうまくいかなかったり、「うちの場合はどうなる?」という相談があったら、ONEstaに気軽に連絡してみてください。

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