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  3. 見積書テンプレ+AI=3分で出る。宮古島の建設・工事業向けの実用フロー

ハイ、にっしーです。先週、宮古島で工務店やってる知り合いと話してたんですよ。「見積もり1件出すのに2〜3時間かかってて、夜の事務作業に溶けてく」ってぼやいてた。昼間は現場に出て、帰ってきたら見積もりを作って、気づいたら深夜みたいなサイクルらしくて。「現場は好きだけど、事務が本当にしんどい」って言葉が刺さりました。

で、これAIを使うと結構変わるよっていう話を今日はします。

建設業の見積もり、なぜ時間がかかるのか

見積もり作成がしんどい理由って、実はパターンがあると思ってて。

現場でヒアリングしてきたメモが走り書きのまま残ってる。それを工事項目に起こして、数量と単価を入れて、合計を出して、備考欄を書いて、会社名や担当者情報を清書して……という作業が、毎回ゼロから発生する。

案件の種類が変わるたびに項目も変わるから、「前回の見積もりをコピーして直す」もなかなかうまくいかない。結局、白紙から作ることが多い。

この「現場メモ→見積書」の変換に、建設業の人の夜が溶けていくんですよね。

Claudeに「ヒアリングメモ+うちの項目」を渡す

僕がお勧めしたいのは、シンプルにこれです。

現場でとったヒアリングメモと、過去に使ってきた見積もりの項目リストを両方AIに渡して、「見積もり項目を表形式で出して」と頼む。

こんな感じのプロンプトで動きます。

以下のヒアリングメモをもとに、建設見積もりの項目を表形式で出してください。

【ヒアリングメモ】
○○様邸、外壁塗装。面積は2階建てで約180㎡。
下地補修が必要そうな箇所が2カ所。
足場は必要。塗料は遮熱塗料を希望。
完工目安は来月中。

【うちでよく使う項目】
足場設置・撤去 / 高圧洗浄 / 下地補修 / 養生 / 外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)/ 諸経費 / 消費税

出力形式:工事項目 / 数量(概算でいい) / 単価(空欄でOK) / 金額(空欄でOK) / 備考
の表形式でお願いします。

これを投げると、工事項目ごとに行が整理された表が出てきます。

数量の概算はAIがメモから拾いますが、面積や数量の最終確認は人間がやること。これは外せません(後ほど書きます)。

出力をExcelやGoogleスプレッドシートに貼る

AIの出力は、マークダウンの表形式にしておくと使いやすいです。

| 工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 足場設置・撤去 | 1式 |  |  | 2階建て |
| 高圧洗浄 | 180㎡ |  |  |  |
| 下地補修 | 2カ所 |  |  | 現地確認後に変更あり |
| 養生 | 1式 |  |  |  |
| 外壁塗装(下塗り) | 180㎡ |  |  | 遮熱塗料 |
| 外壁塗装(中塗り) | 180㎡ |  |  |  |
| 外壁塗装(上塗り) | 180㎡ |  |  |  |
| 諸経費 | 1式 |  |  |  |
| 消費税(10%) | - |  |  |  |

この表をコピーして、ExcelやGoogleスプレッドシートに貼り付けます。数量はAIが拾った概算が入った状態なので、単価を入力するだけで金額列が計算される状態まで、一気に進める感じです。

貼り付けのひと手間はありますが、「白紙から項目を打ち込む」時間はゼロになる。ここだけで30〜40分くらい変わると思うんですよね。

過去10件から「うちの雛形」を作る

もう一個、これが地味に効果高いと思ってて。

過去に作った見積もり書が10件くらいあったら、AIに全部見せて「この10件に共通して出てくる工事項目を整理してほしい」と頼む。

すると、「この業者がよく使う項目セット」みたいなものが見えてきます。外壁塗装なら外壁塗装のひな形、水回りリフォームなら水回りの項目セット、みたいに。

以下は過去に作った見積もり10件のコピーです。
この10件で共通して出てきた工事項目を整理して、
業種別のテンプレート項目リストを作ってください。

(見積もりをそのまま貼り付ける)

一回これをやっておくと、次からは「このテンプレ+今回のヒアリングメモ」を渡すだけで見積もり項目が出てくるようになります。

この「テンプレ作りに投資する1回」が、後の100件を楽にすると思うんですよね。

安全係数・諸経費・消費税の自動計算

「項目を整理するのはいいけど、計算は結局Excelでやるんでしょ」って思う人もいるかもしれなくて。

それを一歩進めたいなら、Claude Artifactsという機能が使えます(Claude.aiで利用できる機能で、基本的な使い方は無料プランでも試せます。外部APIとの連携など高度な用途はProプラン以上が必要です)。

AIに「諸経費を合計の10%で自動計算して、消費税10%も計算してくれるスプレッドシート型のツールを作ってほしい」と頼むと、ブラウザ上で動く簡易計算ツールを生成してくれます。

あくまで「入力して計算確認する簡易ツール」ですが、見積もりの最終合計を試算する用途には使えます。Excelほど自由はないけど、さっと確認したいときには便利です。

詳しくはClaude Artifacts、簡易ツールをその場で動かすに書いてるので、気になった人はそっちも読んでみてください。

ここだけは人間がやる

正直に書いておきたいんですけど、単価の相場はAIに決めさせないほうがいいです。

なぜかというと、建設業の単価は地域・業者規模・時期・現場の状況によって大幅に変わるから。宮古島と那覇でも違うし、今の資材の動向によっても変わる。AIが出してくる数値はあくまで一般的な参考値で、そのまま見積もりに使うと実態とずれることがあります。

数量の確認も同じで、ヒアリングメモから拾った概算はあくまで「たたき台」。現地測量や図面確認はやっぱり人間の仕事です。

AIに任せていい部分と、人がチェックする部分を分けて使うのが一番ストレスなくて、一番確かな「にっしー流」の結論です。

月数千円のClaude Proで、現場の夜が変わる

Claude.aiには無料プランがあって、試すだけなら今日から始められます。月数千円のProプランにするとメッセージ量の制限がなくなるし、さっき書いたArtifacts機能も使えるようになります。

見積もり書き起こしに毎夜2〜3時間使っているなら、月数千円の投資は軽いと思うんですよね。浮いた時間を現場の段取りに使えるし、家族との時間にも使える。

最初は「本当に使えるのかな」って感触をつかむのが大事で、まずは直近1件の見積もりで試してみるのがいいと思います。ヒアリングメモをそのまま貼って「見積もり項目を表で出して」と頼むだけ。難しい操作は何もないです。

宮古島でこういう使い方が広がったらいいなと思ってて。一緒にやってみよう。

気になったことがあれば、ONEstaにいつでも相談してください。

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