お疲れさまです、にっしーです。先週、平良で雑貨屋さんをやってる知り合いと話してたんですよ。棚卸しの時期が近くて「毎年これがしんどくて」ってこぼしてた。紙に書いて、帰ってエクセルに打ち込んで、なんやかんやで半日溶けるって。
そういえばウチ(ONEsta)もお客さんの業務見てると、小売の現場って紙メモ文化がめちゃくちゃ根強い気がします。棚卸しメモ、受注メモ、検品リスト。全部紙で走ってて、それをあとでパソコンに手入力する。この「紙→デジタル」の橋渡し作業が地味に時間を食ってるんですよね。
今日は、その紙メモをスマホで撮るだけでスプレッドシートに変換できる話をします。
棚卸しメモ、エクセル入力で半日溶けるあるある
小売業の棚卸しってどんな流れかというと、だいたいこんな感じだと思います。
店頭を回りながら手書きでメモ(「Aシリーズ 赤 3個、青 5個、白 2個…」みたいな感じ)→ 事務所に戻ってパソコンを開く→ メモを見ながらエクセルに打ち込む→ 合計を確認して棚卸し表が完成。
最後の「打ち込む」だけで1〜2時間かかる、なんてことが珍しくないんですよ。品目が多ければ多いほどしんどい。手書き文字を見ながら入力するので打ち間違いも出るし、品番が似てると混乱する。
「これ、打ち込み作業いらなくなったら楽なんだけどな」と思ったことある人、けっこういるんじゃないかと思います。
その「打ち込み不要」がAIとChatGPTのどちらでも今すぐできるようになってるんですよ。
写真撮る→AIに見せる→表に整形、の3ステップ
仕組みはシンプルで、AIとChatGPTはどちらも「画像を読んでテキストに変換する」機能が備わっています(マルチモーダルと呼ばれる機能です)。
手書きのメモを写真に撮って、AIに「これを表にしてください」と頼むだけで、スプレッドシートに貼り付けられる形式で出力してくれます。
具体的にはこんな流れです。
1. 棚卸しメモをスマホで撮る
特別な撮り方は要りません。ただ、真上からフラットに撮るのが一番きれいに読んでくれます。斜めから撮ると文字が歪むので、紙をテーブルに置いてほぼ真上から。窓際の自然光があると文字がくっきりして認識精度が上がる気がします。
2. ClaudeかChatGPTに画像を添付して頼む
両方とも画面下の「+」や「クリップ」ボタンで画像を添付できます。添付して、こんな文を一緒に送ります。
この手書きメモを読んで、以下の列を持つ表に整形してください。
・商品名
・サイズ・カラー(あれば)
・数量
出力はTSV形式(タブ区切り)でお願いします。
3. 出力をスプレッドシートにそのまま貼り付ける
TSVはタブ区切りのテキストで、Google スプレッドシートやExcelにそのまま貼り付けると自動的に列に分かれます。コピー&ペーストだけで表が完成します。
これだけです。打ち込み作業はゼロになります。
手書き文字認識のリアル
「手書き文字なんか読めるの?」と思う人が多いんですが、これが意外と読めます。
ある程度くずれた文字でも、文脈から「これは商品名だな」「これは数量だな」と推測して変換してくれる。宮古島でよく売れる地元産品の名前も、前後の文脈が揃ってれば正確に出てくることが多いです。
ただ、数字は慎重に見た方がいいです。「1」と「7」、「3」と「8」、「0」と「6」みたいな似た数字は読み違えることがある。金額や数量はかならず目視で確認する習慣をつけておくのがいいと思います。
僕がお客さんと試してみた感覚だと、30〜40品くらいのリストで精度は概ね9割前後くらいかな、という感じ。10品に1品くらい確認が必要、という感じです。打ち込みを全部やるよりは圧倒的に速い。
棚卸し以外にも使えるもの
同じ「写真→表変換」のやり方は、他の紙業務でも使えます。
受注メモ・FAX注文書
FAXで届いた注文書の写真を撮って、「品番、商品名、数量を表にして」と頼む。FAX用紙って印刷文字なので手書きより認識精度が高いです。営業時間中に積み上がった注文書を一括で変換できます。
検品リスト
荷受け時に紙でチェックした検品リストを写真にして、「納品数量をCSVにして」と頼む。入荷確認のデータ化がその場で終わります。
配送メモ
「〇〇さん 火曜午前 2箱、〇〇さん 水曜 1箱…」みたいなメモを、配送先・日時・数量の表に整形してもらえます。
どれも「写真を撮って頼む」だけなので、現場の人が特別なスキルを覚えなくても使えるのが助かるところだと思ってます。
出力形式の使い分け
AIへの頼み方で、出力形式を変えられます。状況に合わせて使い分けると便利です。
Google スプレッドシートやExcelにそのまま貼るなら → TSV(タブ区切り)
TSV形式で出力してください
貼り付けたとき自動で列が分かれます。
CSVファイルとして保存したいなら → CSV(カンマ区切り)
CSV形式で出力してください
テキストエディタで開いてそのまま.csvで保存できます。
チャットで確認してから使いたいなら → マークダウン表
マークダウンの表形式で出力してください
画面上で見やすいので、「内容あってるかな」と確認するときに向いてます。
僕はまず「マークダウン表で確認→問題なければTSVに変換」という2段階でやることが多いです。一発でスプレッドシートに貼り込むより、確認が入る分だけミスが減る気がして。
ハマりどころと対策
やってみると詰まりやすいポイントが3つあります。
写真の傾き・影
紙が斜めだったり、手元の影が落ちてたりすると認識がブレます。紙を平らに置いて、真上から均一に明るい状態で撮る。これだけで認識精度がかなり変わります。
解像度が低すぎる写真
古いスマホで撮ったり、LINEで圧縮転送したりした写真は文字がつぶれやすいです。AIに直接添付する場合は、なるべく元の解像度のままアップロードする方がいいです。
ごちゃっとした紙
何行も横書きでぎっしり書かれたメモより、縦にシンプルに並んだメモの方が認識しやすいです。次の棚卸しから、書き方を少し整えるだけでも精度が上がります。
月数千円のClaudeかChatGPT Plusで紙業務がデジタル化できる
AIはProプランで月20ドル前後、ChatGPT PlusもPlus ($20/月)で画像入力が使えます(2026年5月時点の情報なので、最新料金は各公式サイトで確認してみてください)。
この金額で棚卸しの入力作業、受注処理、検品リストの手入力が全部ほぼゼロになる可能性があるんですよ。月の作業時間が数時間単位で浮くなら、コスト的には割に合うと思います。
無料枠でも画像入力は試せます(回数制限あり)。いきなり課金しなくても、棚卸しのタイミングに1回試してみるだけでどのくらい使えるか体感できます。
宮古島の小売業って、観光客向けと地元向けの品揃えが混在してて、季節でガラっと変わる店も多いですよね。それだけ品目管理の手間も大きいと思う。その手間をAIで少し削るだけで、売り場に目が向く時間が増える気がして。
まずはスマホで棚卸しメモを1枚撮って、Claude.aiかChatGPTに「この表を整形して」と投げてみてほしいです。5分でどういうもんか体感できます。
一緒にやっていきましょう。「うちの紙業務、これで代替できるかな?」みたいな相談もONEstaで乗ってます。気軽に連絡してみてください。