お疲れさまです、にっしーですよ〜。最近、伊良部のあたりを走ってたら、小さな雑貨屋さんが新しくオープンしてて。「どんな感じか」と覗いたら、オーナーさんが帳場でパソコンに向かって難しい顔してたんですよ。通りがかりに少し話したら、「お客さんからのクレームメールの返し方がわからなくて」って。業種関係なく、みんなこういう悩み持ってるんだなあと思ったんです。
メール対応が地味にしんどい、どの業種も一緒
宿の予約問い合わせ、飲食店の口コミ返信、ツアーの変更連絡。記事にするときはそれぞれ業種に合わせて書いてきたんですが、今回は全部まとめて話します。
どの仕事でも、お客様対応のメールって毎日ちょこちょこ積み重なるんですよね。「受領確認の返信」「質問への回答」「クレームへの対応」「お礼のひと言」「日程変更のお詫び」。1本1本は短くても、1日に5〜10本積まれると、対応だけで1〜2時間飛ぶことがある。
しかも厄介なのが、書く人によってトーンがブレること。スタッフAさんが返信すると丁寧でも少し硬い。スタッフBさんが返信すると親しみやすいけどちょっとラフすぎる。どちらが悪いわけじゃなくて、「うちの会社のトーン」が言語化されてないから起きる問題なんですよね。
あと地味につらいのが、「似た内容を毎回ゼロから書く」問題。先週も同じ質問来てたのに、また一から書いてる。これ、けっこうなエネルギーが消えてると思います。
まず「うちのトーン」をClaudeに覚えさせる
ここが全部の基本で、一番効くところです。
AIには「プロジェクト機能」があって、あらかじめ「うちの会社はこういうトーンで返信する」という情報を渡しておける。詳しくはClaude Projectsの記事で書いてるんですが、ざっくり言うと「設定を保存しておける専用の部屋」みたいなイメージです。
やることは単純で、過去に送ったお客様対応メールを10本くらい貼り付けて、「このトーンで返信を作る担当者です」と指定しておく。
【うちのメール文化について】
以下の過去メール10本が、うちの会社のトーンの基準です。
・丁寧だけど親しみやすい
・長くなりすぎない(200字以内が目安)
・謝罪は先に来るが、言い訳は書かない
(過去メール10本をここに貼る)
今後この会社の担当者として、お客様対応メールの下書きを作成してください。
これを入れておくと、毎回ゼロから「うちのトーンで書いて」と説明しなくて済む。1回仕込んでしまえば、あとは相談内容を貼るだけで下書きが出てくる。
メールの種類別、Claudeへの頼み方
対応メールの種類って、よく考えると5〜6パターンに整理できると思ってます。それぞれ「何を渡せばいいか」をざっくり書いておきます。
受領確認・お礼メール
一番シンプルで、AIが一番得意な領域です。「〇〇のお申し込みありがとうございます。受付しました。詳細は後日送ります」というパターン。
件名: 〇〇のご予約確認
状況: 予約が完了した旨を伝える受領確認メール
相手: 40代のご夫婦、旅行目的でご予約いただいた方
トーン: 温かみのある丁寧さ(観光業らしい歓迎感)
文字数: 150字前後
これを渡すと、下書きが30秒で出てきます。
質問への回答メール
「〇〇はどのくらいかかりますか」「△△は対応可能ですか」という問い合わせの返信。クセがあるのは、「事実だけ答えればいい場合」と「少し温度感を添えた方がいい場合」があること。
AIに渡す時はこんな感じです。
お客様の質問: 「チェックアウト後に荷物だけ預かってもらえますか?」
回答内容: 可能。フロントで14時まで預かれる。それ以降は有料のコインロッカーを案内。
トーン: 短めで明快、でも冷たくない
「回答内容」を人が確認して入力するのがポイントです。事実はAIに任せない。事実を渡して、文章だけAIに組んでもらう。
クレーム返信
これが一番エネルギーを使うやつです。感情的になってる相手へのメール、慎重に書かないといけないから時間がかかる。
クレーム返信の型って、「受領→共感→事実確認→対応→締め」の5段構成が基本だと思ってます。この順番を守るだけで、相手の受け取り方がかなり変わる。
AIへの頼み方はこう。
状況: お客様から以下のクレームメールが届きました
クレーム内容: 「予約していた部屋と違う部屋に通された。説明もなかった」
事実: 予約確認時に「ご要望に添えない場合あり」と記載。繁忙期で同カテゴリの別室を案内した
対応: 今後の宿泊で割引または特典を提供予定
構成: 受領→共感→事実説明(言い訳にならない程度に)→対応策→締め
トーン: 誠実、丁寧、押し付けがましくない謝罪
出てきた下書きは一度読む。クレーム対応は最後に人間の目が入ることで、文章の重みが変わります。AIに丸投げしないで、構造だけ任せて温度感は人が確認する。このバランスが一番大事だと思ってます。
お詫びメール(トラブル・遅延)
クレームとは少し違って、こちらから先にお詫びを入れるケース。発送が遅れた、予約システムのエラーがあった、など。
「経緯→お詫び→対応→お詫び(もう一度)」の順が自然だと思っていて。クレームと違うのは、最初に謝罪が来ること。
状況: 注文品の発送が3日遅延した(天候理由)
対応: 翌日発送予定。お詫びのノベルティを同封
トーン: 誠実、素直な謝罪。言い訳にならない程度に天候の事情は添える
文字数: 200字前後
案内・通知メール
価格改定、営業時間変更、臨時休業など。ここはAIが一番安定して使えるゾーンで、「事実を整理して渡すだけ」で下書きが出てきます。
内容: 来月から定休日が変わる(水曜→木曜)
理由: スタッフ体制の変更(詳細は書かない)
受け取る相手: 過去にご来店いただいた方へのメルマガ
トーン: 簡潔、丁寧、変更後を見やすく
業種で変わるのはトーン設定だけ
観光業なら「歓迎感のあるフレンドリー」、税理士・社労士なら「フォーマルで正確」、カフェや小売なら「カジュアルで親しみやすい」。でも使う構造は同じです。
AIのプロジェクト設定でトーンを変えるだけで、同じ頼み方が全業種に使えます。
宮古島の整備工場のお客様対応なら「プロとして誠実、親しみやすい」。民宿なら「地元の温かさがある歓迎感」。農家の直販なら「生産者の生の声に近い、自然体」。
その業種の「顔の見える感じ」をトーン設定に入れると、AIが合わせてくれます。
AIに丸投げしてはいけない場面
僕も最初はやってしまったんですが、クレームメールをAIに丸投げして、ノーチェックで送ったことがあって。そこに相手の名前が違う形で入っていて、それに気づかず送ってしまった。あの時はさすがに冷や汗出ました。
お客様対応メール、特にクレームとお詫びは「AIが下書きを作る、人間が読んで確認して送る」が大事なルールだと思ってます。
構造と言葉のたたき台はAIに任せる。でも「このトーンで本当にいいか」「事実の認識は合ってるか」「相手への敬意は伝わるか」の最終判断は人間がする。この2割の確認作業を省かないことが、AIをお客様対応に使う時の一番大事なポイントです。
業種を超えて見えてきたこと
宿のAI予約返信から始まって、飲食店のAI口コミ返信、ツアーのAI予約管理と、業種別のメール対応を書いてきました。どれも「業種に合わせた使い方」を書いてきたんですが、根っこは全部一緒で。「事実は人間が確認して渡す、文章の組み立てはAIに任せる」という役割分担だと思います。
それを業種を問わない形でまとめたのが、今回の記事です。宿でも飲食でも農家でも建設でも、お客様対応メールというのは必ず発生する。そこに使える汎用的な型として使ってもらえると嬉しいです。
まずはプロジェクト設定に過去メール10本を貼るところから始めてみてください。難しい設定は何もなくて、コピペだけで動きます。月数千円のClaude Proで、全員のメール対応が変わると思うんですよね。宮古島の事業者のみんなに、一緒にやってほしいなあと思ってます。
気になったら気軽に連絡してください。うちで相談に乗ってます。