やあ、にっしーだよ。先週、市街地でセレクトショップやってる知り合いと話してて、ちょっと気になることを言ってたんですよね。「Instagramに商品写真は上げてるんだけど、売れ筋の商品でも反応がいまいちで。なんか商品の情報を並べてる感じになっちゃう」って。写真は頑張って撮ってる。でも文章がどうしても事務的になる、って。
確かに、雑貨やファッションアイテムの写真をInstagramに上げる時って「価格●円、●色展開、天然素材使用」みたいな商品スペックを並べがちなんですよね。情報は正確でも、見てる人に「これが欲しい」という気持ちが生まれにくい。
これ、「世界観メモ」を作ってChatGPTに渡すだけで、かなり変わるんですよという話を今日はします。
事務的なキャプションと「世界観のあるキャプション」、何が違うのか
ちょっと比べてみると分かりやすいんですけど。
- 事務的な例
- 「リネン素材のトートバッグ。A4サイズ対応。ナチュラル・ネイビー・ブラック、3色展開。¥4,800。」
- 世界観のある例
- 「海沿いのカフェに持ってくような、肩から提げたら絵になるやつ。リネン素材で洗うほど味が出てくるし、A4も余裕で入るから普段使いにちょうどいい。」
同じ商品の話なのに、読んだ時の気持ちの動き方が全然違うと思いませんか。後者は「こういう時に使いたいな」という場面が浮かぶんですよね。
商品スペックは正確に伝える必要があるけど、それだけだと「情報」で終わる。使っている場面、感触、その人の暮らしに溶け込む様子を文章に乗せることで、初めて「これ欲しい」につながる気がしてます。
問題は、この「場面を浮かばせる文章」を毎投稿書くのが大変なこと。そこでChatGPTのマルチモーダル機能(写真を読み込む機能)を使うと、一気に楽になります。
「世界観メモ」を先に作っておく
ChatGPTに写真だけ渡しても、それなりのキャプションは出てくるんですけど、「うちのお店っぽさ」は出てこない。全国どこの店にも当てはまる無難な文章になりがちで。
そこでポイントになるのが「世界観メモ」を先に作っておくことです。これは一回作ればずっと使い回せるものなので、30分くらい使って整理しておく価値があると思ってます。
世界観メモに書くこと
- 1. ターゲット顧客のライフスタイルを3行くらいで
- 「30代前後の女性。日々の暮らしの中に少しいいものを取り入れたい人。旅行先でも地元でも、その人らしいアイテムを選びたいタイプ」みたいな感じです。「誰に届けたいか」が決まると、言葉のトーンが自然に決まってくる。
- 2. ブランドの言葉遣い・雰囲気
- 「カジュアルすぎず硬すぎず。くどくない。シンプルに、でも温度がある感じで」といったトーンの方向性を言葉にしておく。過去に「これいいな」と思ったキャプションがあれば、その文体を参考例として添えてもいいです。
- 3. 避けたい表現
- 「限定」「大人気」「即買い必至」みたいな煽り系は使いたくない、とか「〜です!!」みたいな感嘆符多めのテンションは合わない、といった「らしくない言葉」も書いておく。AIはここをちゃんと守ってくれます。
この3点をメモにしておくと、ChatGPTに毎回渡せる「ブランドの説明書」になります。
実際にどう頼むか、プロンプトの型
世界観メモを用意したら、写真と一緒にこういう形でChatGPTに渡します。
この写真のInstagramキャプションを3案書いてください。
【ブランドについて】
30代前後の女性向けのセレクトショップ。日々の暮らしに少しいいものを取り入れたい人に向けて、国内外の雑貨・ファッション小物・テキスタイルを扱っています。
【今日の商品】
リネンのトートバッグ。3色展開。A4対応。価格は¥4,800。
【伝えたいこと】
使えば使うほど味が出る、旅にも普段使いにも馴染む雰囲気。
【トーン】
カジュアルすぎず、ざっくばらんに。煽り表現なし。感嘆符は控えめに。
【文字数】
60〜120字(ハッシュタグ除く)
ハッシュタグは日本語・英語混ぜて5〜7個つけてください。
ChatGPTが写真を読んで商品の雰囲気を拾いながら、世界観メモに沿った言葉でキャプションを出してくれます。3案出させると、案ごとに切り口が変わってくるので選びやすい。
4つの投稿パターンで飽きさせない
同じ商品でも切り口を変えると、投稿の雰囲気が変わって飽きにくくなります。プロンプトの中で「パターン」を指定するとやりやすいです。
- 商品単品パターン
- 商品単体にフォーカスして、素材・色・質感を語る。新入荷の紹介や、じっくり見てほしい時に合う。
- コーディネート・合わせ方パターン
- 「これにこれを合わせると、こういう感じになる」という組み合わせを提案する文章。他の商品との掛け合わせが見える。
- 使用シーン・ライフスタイルパターン
- 「週末の朝、コーヒーを飲みながら」「旅の荷物をまとめる前に」みたいに、商品がある場面を描く。物語性が出る。
- 裏方・仕入れストーリーパターン
- 「作家さんのアトリエで見つけて、これだと思って仕入れた」といった、その商品が手元に来るまでの話。ブランドへの信頼感につながりやすい気がします。
プロンプトに「今日は使用シーンパターンで書いてください」と指定するだけで、ChatGPTが切り口を変えてくれます。4パターンを週ごとに回すだけで、投稿の雰囲気に自然なバリエーションが生まれます。
ハッシュタグは3層で設計する
ハッシュタグも一緒にChatGPTに出してもらえるんですが、頼み方に少しコツがあって。「ブランド系・カテゴリ系・トレンド系の3層で出してください」と指定すると使いやすい形になります。
ブランド系(うちのお店を追いかけてる人向け) 「#ショップ名」「#ブランド名」のような固有タグ。フォロワーがこのタグで過去の投稿を探せるようになります。
カテゴリ系(その商品のジャンルで探してる人向け) 「#リネンバッグ」「#ナチュラル雑貨」「#宮古島雑貨」のように、商品のカテゴリや地域性を入れたタグ。潜在的な購買層に届きやすくなります。
トレンド系(今話題のキーワードとの接点を作る) 「#暮らしのアイテム」「#今日のコーデ」「#丁寧な暮らし」のような、検索数の多いライフスタイル系タグ。ここは入れすぎると浮くので2〜3個に絞る方がいいと思ってます。
ChatGPTに「この3層で合計5〜7個」と頼むと、ちょうどいい量で出してくれます。毎回人が考える必要がなくなるだけで、だいぶ楽になる気がしてます。
1日5分、撮影と同時にキャプション化する習慣
続けるためには、フローをとにかくシンプルにしておくことだと思ってて。
商品撮影を終えたその場でスマホのChatGPTアプリを開いて、写真をアップロードして、テンプレのプロンプトをペーストして送る。3案出てきたら一番しっくりくるやつを選んで、少し手直しして投稿予約。この流れで、慣れると5〜10分くらいです。
最初から「いいキャプションをAIに作らせよう」と思うと少しつまずきやすいんですが、「人が選んで微調整する前の下書きを出させる」と思うとうまくいきやすい気がします。AIが出してきた言葉を読んで「これじゃない」と思う瞬間に、うちのブランドらしさが見えてくることがよくある。その感覚を活かして直す、というのがたぶんちょうどいいバランスだと思ってます。
世界観メモが固まってくると、キャプションの精度が上がっていくし、選ぶのも早くなります。最終的に「3案見て10秒で決まる」くらいになってくると、投稿が習慣として定着してくる感じがあります。
ChatGPT Plusで月3,000円前後、全部まかなえる
ChatGPTで写真を読み込む機能(マルチモーダル機能)を使うには、ChatGPT Plus(2026年5月時点で月20ドル前後)のプランが必要です。無料プランだと写真のアップロードが制限されることがあります。
月3,000円前後で、写真→キャプション→ハッシュタグの流れが全部まかなえます。SNS投稿の運用コストとして考えると、かなりコスパは良い気がしていて。他の業務(商品説明文の下書き・お客様対応メールの下書き)にも同じアカウントで使えるので、そちらとあわせた費用対効果は高いと思ってます。
まずは「世界観メモ」を作ることから始めてみて
いきなり毎日投稿しようとしなくていいです。最初にやることは「世界観メモを1枚作ること」だけでいいと思ってます。
ターゲットのイメージ・使いたいトーン・避けたい表現の3点を書くだけ。30分もかからないです。それができたら、次に商品1点だけChatGPTに渡してみる。「あ、これ使えるじゃん」となれば、あとは同じ流れを繰り返すだけです。
宮古島の小売店やセレクトショップ、工芸品を扱うお店、コスメのお店、どの業種でも応用できるやり方なので、ぜひ一回試してみてほしいんですよね。
うまくいかなかった時は、世界観メモをもう少し具体的にするか、プロンプトの「避けたい表現」を追加するか、だいたいその2点で改善します。ONEstaでも相談乗ってるので、気軽に声かけてください。